Amazonの配送遅延

本年7/11～12に開催されたAmazon Primedayでは7/12の購入で発送予定日が7/22～と配送まで10日以上掛かる状況になっていました。

Prime会員の場合でも同様で、通常であれば当日または翌日に届く商品が大幅に遅延していました。

Amazonは世界最大のオンラインショッピングサイトですが、上記のように時々配送が遅延することがあります。

この記事では、Amazonの配送が遅延する事例3つとその原因を解説します。

1. 天候の影響

天候の影響は、配送にとって大きな障害です。台風や大雪、豪雨などの悪天候は、航空機やトラックなどの輸送手段に影響を与えます。特に、国際便や遠隔地への配送は、天候の変化によって大幅に遅れる可能性があります。Amazonは、天候の状況に応じて配送予定日を更新するよう努めていますが、予測できない事態に対応するのは難しいです。

原因：物流網

このケースだとAmazon側でも一部倉庫の営業が停止する等の影響はあるかもしれませんが、物流網自体に遅延が生じていることが主要な原因です。

2. パンデミックの影響

この記事が公開されている2023年9月半ばには影響が後退していますが、コロナウイルスの感染拡大の際は世界的に物流に遅延が出ていました。

パンデミックが発生すると国境の封鎖や検疫措置などで、国際便や国内便の運行が制限されたり遅れたりします。また、配送センターや物流業者の従業員が感染したり隔離されたりすると、作業能力が低下します。さらに、コロナウイルスによって需要が高まった商品やカテゴリーは、在庫切れや品薄になることがあります。Amazonは、コロナウイルスの影響を最小限に抑えるために様々な対策を講じていますが、配送に遅延が生じることがあります。

原因：サプライチェーンそのもの

Amazonからの配送という消費者に届く部分のみ切り取ると1.天候の影響と同じ状況ですが、国境封鎖や検疫体制の強化の影響はAmazonの倉庫に商品が納入される前の段階で大きな影響を与えています。

一例をあげると2022年春の中国でのロックダウン。

外出が禁止されていた為、中国国内の物流網の停止だけでなく更にその前段階である中国国内工場での製造自体が停止していました。こういった事態に備える為、グローバルに生産拠点を構えることのできる企業はこういった事態が生じても代替国での生産も可能ですが中小事業者はサプライチェーンが1本しか確保されていないことも多く、こういった事態に対処する事が出来ません。

結果として通常であれば消費者の皆様に届けられたはずの商品の補充が出来ない=そもそも在庫が無い状況に繋がっていました。

3. セールによる注文の集中

Amazonは、プライムデー、ブラックフライデー、クリスマスなどのセール期間やイベント期間に、多くの注文を受けます。これらの期間は、通常よりも配送量が増えるため、配送センターや物流業者に負担がかかります。また、注文内容によっては、在庫切れや取り寄せなどで発送までに時間がかかる場合もあります。Amazonは、注文の集中に備えて配送体制を強化していますが、一部の商品や地域では配送が遅延することがあります。

原因：AmazonFBA

FBAとは何でしょうか？Fulfillment by Amazonの略で、注文を受けた商品の梱包から発送、決済まですべて出品者に代わりAmazonが代行するサービスのことを指し、このサービスを出品者が利用している場合、商品は出品者からAmazonの倉庫へ一度納入され、Amazonの倉庫より物流網を介して消費者に届けられます。

冒頭に記載したPrimedayで10日以上の遅延が発生する事態は、FBAを利用しAmazonに配送が委託されている商品で発生しています。

Amazonの配送が遅延していた際、特段物流網自体が麻痺していませんでした。よって、このケースでは原因はAmazonからの発送以前にあります。

セール時にAmazonFBAで大量の注文を捌けないのは何故か

Amazonより正確な原因が公表されている訳ではありませんが、以下の2つが理由として考えられます。

• 配送先がバラバラなtoC向けの大量配送の引き受け手が確保できておらず、自社独自配送機能も不十分
• 倉庫内で大量の荷物をピッキングするキャパシティがない

まとめ

Amazonはお客様に迅速かつ安全な配送を提供することを目指していますが、上記のような理由で配送が遅延する場合もあります。遅延が生じた場合は、Amazonのサイトやアプリで最新の配送状況を確認したり、カスタマーサービスまでお問い合わせください。以上、の配送が遅延する事例3選でした～♪