全日空（ANA）と日本航空（JAL）の株主優待券の魅力及び注意点について

株主優待とは企業が自社の株式を保有する株主に対して特別なサービスや商品を提供する制度で株主と企業の関係を強化し、長期的な保有を促す目的があります。

航空会社の株主優待は特に人気が高く、多くの投資家が利用しています。その中でも、全日空（ANA）と日本航空（JAL）の株主優待券は、魅力的な内容となっています。

しかし、それぞれの株主優待券には、利用する際に注意すべき点もあります。この記事では、全日空と日本航空の株主優待券の魅力と注意点について、詳しく解説します。

※本記事では両社の株主優待のうち、国内線割引券のみを対象に記述します。

全日空（ANA）と日本航空（JAL）株主優待券とは

全日空（ANA）と日本航空（JAL）の株主優待券とは、国内線の片道1区間1名分の航空券を半額で購入できるクーポンです。

割引価格で購入可能となるだけでなく、変更・キャンセルが自由になる点も嬉しい特徴で、帰りの時間が読めないケースで重宝します。

全日空（ANA）と日本航空（JAL）の違い

①予約可能日

株主優待券で通常料金の半額になる点、キャンセルや変更が自由になる点は変わりませんが、株主優待券を使用時の予約受付開始が全日空（ANA）だと搭乗日の355日前の9:30～、日本航空（JAL）だと搭乗日の2か月前の9:30～になります。

②株主優待として交付される優待券の枚数

全日空（ANA）は日本航空（JAL）の2倍の枚数優待券が交付されます。

両社ともに優待の交付株数は100株～ですが、直近の株主優待交付基準日である2023年3月31日終値はANAで2,876円/株に対しJALは2,582円/株。

株価は株主優待券の交付枚数の差である2倍程には差異が無く、ほぼ同一内容（一部ANA＞JAL）の株主優待を受ける為の最低購入株数は同一であることを考えると株主優待目的で株を保有する場合、ANAの方が有利です。

ただ、株主優待券だけが欲しいなら金券ショップやネット上で2,000～5,000円でも売買されているものを購入するという方法も有るのでそちらもご検討下さい。

全日空（ANA）と日本航空（JAL）の株主優待券の魅力

全日空（ANA）と日本航空（JAL）の株主優待券の魅力は、以下の3点にまとめられます。

• 割引率が高い
• 有効期限が長い
• 利用条件が緩い

割引率が高い

全日空の株主優待券は、1枚で国内航空券が通常の半額となります。これは、他社の航空会社や旅行会社のクーポンと比較しても非常に高い割引率です。かなりお得で、場合によってはLCCよりも安く全日空（ANA）と日本航空（JAL）の飛行機に搭乗できます。

有効期限が長い

全日空の株主優待券は、発行から約1年半有効です。例えば、5月（基準日：3月31日）に発行されたクーポンは、翌年の11月末まで利用できます。これは、旅行の計画を立てる際にも柔軟に利用できるメリットがあります。また、有効期限内であれば、クーポンの譲渡や売買も可能です。自分が利用しない場合でも他の人に譲って現金化できるメリットがあります。

利用条件が緩い

株主優待券は、時期を問わず国内線の航空券に適用できます。運賃が次第に高くなる離陸直前の便や休暇期間の便にも使用できる為、自由度が高くなっています。

そのうえ、キャンセル及び予約変更が可能です。航空券は変更不可能なものは安く、変更可能なものは高く料金設定されますが株主優待券を使えばキャンセル及び予約変更が自由になります。

また、利用する人物にも制限がありません。自分だけでなく、家族や友人などにも利用させることができます。これは、他社の航空会社や旅行会社のクーポンと比較してもかなり緩い条件です。

全日空（ANA）と日本航空（JAL）の株主優待券の注意点

株主優待券の注意点は、利用する際に予約が取り辛い点です。株主優待券で安価に飛行機に乗る事は可能ですが、希望日に必ず席が取れる訳ではない点は通常通り航空券を購入する場合と同様です。全日空（ANA）の場合、搭乗日の355日前の9:30～、日本航空（JAL）搭乗日の2か月前の9:30～それぞれ予約可能です。

まとめ

全日空（ANA）と日本航空（JAL）の株主優待券は国内線の片道1区間1名分の航空券を半額で購入できるクーポンで、割引価格で購入可能となるだけでなく変更・キャンセルが自由になる点も嬉しい特徴である事が分かりました。

また、全日空（ANA）と日本航空（JAL）の株主優待券はほぼ同一内容ですが、以下の2点で全日空（ANA）の方が優れていました。

• 1. 予約の受付開始日(全日空（ANA）の場合、搭乗日の355日前の9:30～、日本航空（JAL）搭乗日の2か月前の9:30～)
• 2. 株式保有者への交付数がJALの2倍(ex.100株で全日空（ANA）なら2枚、日本航空（JAL）なら1枚)

以上、全日空（ANA）と日本航空（JAL）の株主優待券のご紹介でした～♪