ソーダストリームのボトルには寿命があります

ソーダストリームのボトルは2～4年程度が寿命とされ、寿命が切れた際は買い替える必要があります。

そもそもソーダストリームを購入される方はソーダ水のペットボトルをわざわざ買うのが面倒・無駄だとお考えの方も多いはずで、使用に応じて交換しなければならない部品が少ないに越したことはないでしょう。どうせ買うのであれば交換不要のボトルを購入し、面倒・無駄なことは無くしたいですね。

…という発想で交換不要・24時間保冷・携帯性◎・ソーダストリームでの炭酸ガス充填も可能と謳うMATE OF STEELを購入しましたのでレビューさせて頂きます。

結論から言いますと、交換不要なボトルとしては機能しましたが、

HPにて主張されている①保冷性②携帯性③直接ソーダストリームで炭酸ガスを注入できるという3点には疑問符が付き、これらの機能を求めて購入される方は買わなくてOKだと思いました。

何が問題なのか、実際に使ってみてわかったことを以下でお伝えします。

①MATE OF STEELの保冷性、少なくとも24時間は持たない

保冷性のあるステンレスのボトルといわれて多くの方が魔法瓶を思い浮かべると思います。

こちらは真空断熱構造が取られており、ステンレス素材だから保冷性があるというものではなく、構造によって保冷性が保たれています。MATE OF STEELの日本公式Twitterには以下のようなTweetが有りました。

あるんだなあ、これが笑 https://t.co/cDJzzcR3nM

— MATE OF STEEL【日本公式】 (@mateofsteel_jp) June 24, 2022

MATE OF STEELが真空断熱だとは一言も書かれてはいない為、ソーダストリーム用の真空断熱ボトルが何を指しているかは不明ですがMATE OF STEELは特殊な構造を採用していないただの薄いステンレススチール製のボトルです。

特殊な構造を採用していない=素材の熱伝導率の低さが保冷性になるわけですが、ステンレス鋼の熱伝導率は16.0W/(m・K)、ソーダストリーム標準のプラスチック製のボトルの素材がポリエチレンテレフタレートですがこちらの熱伝導率が0.20-0.33W/(m・K)と標準のボトルの方が熱伝導率=保冷性は上です。

正確な温度を計測したわけではありませんが、HPにて主張されているような24時間の保冷性は実使用では感じられません。体感では1時間程度しか持ちません。

炭酸水のボトルとしてこれは致命的です。何故なら炭酸は温度変化で抜けやすくなるから。初めて使った時、冷えているだろうと思っていたボトルからぬるい水が出てきて愕然としました。

②MATE OF STEELの携帯性、結露して濡れる＆ぬるい水を持ち運ぶ意味って？

携帯性ですが、軽くて持ち運びしやすいという点はその通りでした。

ココでも問題になるのが保冷性の無さと結露し易い点です。熱伝導率が標準ボトル以上なので、冷たい水を入れると水ではなくボトルが冷え結露します。これをカバンの中に入れるとビシャビシャになります。

また、先ほどもお伝えした通り保冷性が悪い為、少し時間を置くと炭酸が抜けたぬるい水を飲むハメになるわけですがそんなものを持ち運ぶ意味があるでしょうか？

③MATE OF STEEL規定量の水でソーダを作ると必ず溢れる

そもそも既定の量の水を入れるのが難しい

MATE OF STEELのボトルにはソーダを作る際の基準になるように水量の目安となる線がボトルの外側に設けられています。不透明なステンレス製なので外に基準線があっても内側に水がどこまで入っているかわかりません。

なんで外側に基準線を設けているんでしょうね？なおボトルの内側に基準線は有りません。

基準線まで水を入れるにはどうすればいいか。

ソーダを作る用に冷えた水を入れた際、温度が熱伝導でボトルに伝わるので指先でボトルの温度変化を感じて調節するしかありません。 1lのボトルで水量870mlだそうなので別途計量カップで測るという方法も有るかと思いますが、そうなると尚更基準線の存在意義がわからなくなりますね。

既定の量の水を入れて炭酸ガスを注入すると溢れます

なんとか基準線まで水を入れても炭酸ガスを注入すると溢れます。基準線の水量は標準のプラスチックのボトルの水量とほぼ同じなのですが、硬度が標準ボトルのポリエチレンテレフタレートを上回っているステンレスを採用しているので当然ですが、固い素材が使われている分、炭酸ガスを注入した際の反発も大きくなるわけでそれが原因で溢れます。基準線通りに水を入れた場合だけでなく同サイズの純正ボトルに水を入れた後、移し替えた場合も同様です。基準より若干少なめに入れておけば

冷蔵庫で保存する為の容器としては優秀

まとめ

MATE OF STEELを①保冷性②携帯性③直接ソーダストリームで炭酸ガスを注入できるという3点を重視して購入される場合には期待通りの効用を得られないかもしれません。

ですが、標準ボトル以上の熱伝導率を活かして冷蔵庫でソーダ作成用の水を冷やす際には標準ボトルよりも早く冷える為、重宝しました。以上、MATE OF STEELのレビューでした～♪